漢方で冷え性対策
冷え性は万病のもとと言われていますが、冷え性そのものについては正式に疾患として認められているわけではありません。
そのため、特効薬は特に存在しておらず、基本的に食生活の改善や運動療法など、生活習慣の見直しが基本となります。
ただ、生活習慣の改善だけでは治療が困難である場合、薬局などで症状を伝えると、漢方を処方してもらえます。
漢方は東洋医学の核となる存在で、気・血・水を整えることで体の不調を癒すことを目的としています。
東洋医学からみる冷え性
東洋医学では、体の健康を維持するには気・血・水を整えることが大切と言われています。
この3つの要素のうち、1つでも不調になると体のあちこちに不調が起こると考えられており、気血水のバランスをとることが東洋医学の目的となっています。
ちなみに、気・血・水はそれぞれ神経系・ホルモン系・免疫系の要素となっており、気は心身活動に必要なエネルギーを。血は体内を流れる血液を。水は体内に存在する水分(体液や分泌液)を指しています。
これらの観点から冷え性をみた場合、気の乱れは下半身の冷えと上半身ののぼせを引きおこし、血の乱れは手足や下腹の冷えを招き、水の乱れは胃腸の低下にともなう冷えの原因につながると考えられます。
冷え性に効く漢方
漢方は東洋医学の理念に基づき、天然の植物や動物から抽出したエキスを原料として使用します。
処方される漢方の種類は冷え性のタイプによって異なりますが、主に体を温めたり、血行を改善したり、上半身ののぼせを鎮めたりする効能をもった漢方が処方されます。
代表的な例としては、人参や陳皮、トウキなどを配合した『補中益気湯(ほちゅうえっきとう)』、オウギやカンゾウ、トウジなどを配合した『婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)』が挙げられます。
漢方は天然成分を使用しているため、医薬品に比べて比較的安全性が高いことで知られていますが、人によってはアレルギー症状を引きおこすことがあるので、初回は漢方医学を専門とする医師に相談することをおすすめします。



